BANTO資格を取得された方の声を紹介します
VOICE #1事業を率いて経営を担う下準備
マーケティング営業部 部長
第一回合格者であり、デジタルマーケティング事業を手掛けるSATORI株式会社の部長職として事業部門を率いて活躍されている高橋美絵さんにお話を伺いました。
学生時代について教えてください
学生時代の専攻は観光学で社会学と経営学が混ざった感じでした。体育会にも所属しており、アメリカンフットボール部でマネージャーをしていました。北海道の出身なのですが、高校生の頃から「早く東京に出たい!」と考えていて念願の独り暮らしでしたので、部活にバイトに遊びにという学生生活であったと思います。
一方、語学の勉強には多少力を入れており、英語、中国語を中心に勉強し、大学2年次には中国へ短期留学にも行きました。中国語はこれまで仕事で活かせたことがほとんどありませんが、英語については現在に至るまで多少活きているようには思います。
アルバイトは個人指導の塾講師をやっておりました。あまり時給が高くなく、部活がありたくさん働けたわけでもなかったので月5万円程度の報酬だったと思います。それでも、当時のアルバイト仲間とは今も交流が続いています。
今の職場にはいつから勤務されていますか?
前職までは10年ほどマーケティングの担当者として専門性を積み上げました。マーケティング担当としてセミナーを開催した際に、他社の紹介で偶然一緒に共催することになったのが現職の会社です。その後社長から声がかかり、私自身もより事業にコミットして大きなチャレンジがしたいと考え、2016年9月に入社しました。まだ設立して1年ほどしか経っていない頃で、当時社員数は10名程度でした。
入社当時はスタートアップということもあり、順調に成長すればポジションが上がり責任範囲が広がることは当然イメージしておりました。現在社員数は100名を目前としていますので、組織の拡大を目指すとともに私自身も大きく成長する必要のある環境といえます。外部から資金調達しながら事業運営していますので、広告宣伝費や人件費など必要な投資を前倒しで行えるため、この成長を実現できていると考えています。
今お持ちの資格について教えてください
全社で運用している「Scrum(スクラム)」というアジャイル開発のためのプロジェクト管理フレームワークがあるのですが、その認定資格を2つ有しています。認定スクラムマスター(Scrum Inc. 認定スクラムマスター・LSM)、認定プロダクトオーナー(Scrum Inc.認定スクラムプロダクトオーナー・LSPO)です。 また直近ではビジネス数学検定2級を取得しました。個人的に数字に対して苦手意識があるということはないのですが、マーケティングに携わる者としては数字に強い必要があり、改めて勉強する機会になりました。
本認定試験を知ったきっかけ、受けることになったきっかけを教えてください。
知ったきっかけは、公式テキストができた時に、献本をいただいたことです。その当時のタイミングでは「今すぐに必要かわからない」と考えていましたが、数か月後、自分は将来経営に携わることを目指すには知識が著しく不足しているということに気付きました。これは学習の必要があると考えた時に公式テキストをいただいていたことを思い出し、まさに自分が不足している領域の知識だと再認識できましたので、試験にチャレンジすることにしました。
現在のお仕事内容をお聞かせください
広告宣伝、マーケティング、インサイドセールス(内勤営業)、フィールドセールス(外勤営業)、代理店販売、カスタマーサクセス(顧客サポート)を統括している、いわゆる事業部長のポジションです。売上を伸ばす、サービスを効果的に提供するといった業務を率いていますが、社内においては経営に近いポジションでもあり、徐々にこれまでの業務では身に着ける機会がなかった知識が必要となってきました。
日常業務としては各部門のマネージャーや他部門の部長、そして社長との打ち合わせ、社内の意思決定などが中心です。また、月に1~2回程度、外部での講演を行うことがあります。 現在頭の大半を占めているのは、今後の事業成長をどのように描くか、そのためにどのような戦略をとるか、いかに各部門のマネージャーを育成するか、組織全体として再現性を高め人材の厚みを増すため何を行うか、などです。
現在のお仕事に満足されていらっしゃいますか(将来の目標)
私自身のスキルアップが事業成長にダイレクトに繋がり、事業成長がそのまま自分のキャリアになるという状態です。そのため大変満足している一方、強い成長プレッシャーがあり、日々学ぶべきことが加速度的に増えています。そのため個人的には、必要なこと・重要なことに優先順位をつけて、効率的に、しかし網羅的に学ぶ必要があります。
将来的なビジョンとしては、事業を率いて経営を担っていきたいと考えています。今回学習した中でも法務・税法・会計財務などは特に弱みがあることがわかりましたので、継続して学習が必要だと感じました。現時点で上場の予定があるわけではありませんが、いつでも上場できるよう内部統制なども今後進めていきますので、ガバナンス、ファイナンスなどの学習も必要になると考えています。
中小企業BANTO認定試験を学んでよかったこと
一番よかったと感じているのは、企業を経営する際に必要となる知識を、網羅的に、そして基礎的な部分に絞って効率的に学べたことです。認定試験の日程に合わせて集中的に繰り返し学ぶことで、知識を定着できたと感じます。また、分野別の得意不得意を理解することができましたので、追加で学ぶ必要がある分野の優先順位をつけることもできるようになりました。
中小企業BANTO認定試験の合格を目指す方に一言お願いします
公式テキストとウェブサイト上の模擬問題で十分に対策可能です。公式テキストを何周か読んで、テキスト内の問題を何度も解き、網羅できたら模擬問題を繰り返し解くことで知識が定着すると思います。 次世代の経営者を目指す方、専門性がバックオフィス部門以外にある方には、特に受験をお勧めします!
VOICE #2事業を率いて経営を担う下準備
令和2年9月からはじまった中小企業BANTO認定試験にマニュアル導入支援事業を手掛ける株式会社2.1では社員教育の一環として取り組まれ、第二回試験で中山社長はじめ社員の方が合格されました。
今回は合格者で同社のコーポレートチームで活躍されている柏木礼子さんにお話を伺いました。
学生時代について教えてください
私は中学生の時からSEやプログラマーなどのエンジニアになりたくて、工業高校に進みました。創立3年目の新設校で、全国初の学科だったこともあり、毎日が新しいことの学びでした。専門の教科書もない状態でしたので、多様性あふれる先生方と世界情勢や雑学といったことまで幅広く学ぶことができ、現在の好奇心旺盛な性格をはぐくむことができたと思っています。
今のお仕事について教えてください
新卒時は地方銀行員として、スタッフ全員がどの業務でも担当できるように業務に携わってまいりました。現在は、株式会社2.1のコーポレートチームという部署で、総務・労務・経理・助成金申請など、さまざまな業務を担当しております。特に助成金申請などは書類など揃えるものが大変多く、苦労することもありますが、不備がないように注意を払いながら日々業務を行っています。
今のお仕事をすることになったきっかけを教えてください。
子供が少し手を離れ始めた時に、「もう一度社会にかかわりたい!」と思い、まずは自分に自信をつけるために派遣社員で働き始めました。ですが、2年もたつと「もっと責任のある仕事をしたい!」という気持ちに変わり、思い切ってキャリアアップのために職業訓練校に通いました。その時に2.1のスタッフに出会い、「2.1に入ってこのスタッフのように思い切り働きたい!」と思ったのがきっかけです。
BANTO試験を知った経緯、受験の動機を教えてください
当社の代表が「お客様と接する上での基礎知識として、一緒に頑張ろう!」とスタッフ全員に周知したのがきっかけです。
Webサイトを確認すると、今の自分に必要な知識だと感じたのと同時に、今まで経験として身に付けたものの再確認・ブラッシュアップになると思ったからです。
会社の制度として資格取得を推進してくれるのはとてもありがたいことだと感じています。
中小企業BANTO認定試験を学んでよかったことがありましたら教えてください
経験だけで培ってきたことを、基礎から学び直すことができ、あらためて自分のものにできました。そして今後もコーポレートチームとして業務を続けていくにあたり、用語や昔と違う制度的なものも学べて良かったと思います。久しぶりに勉強できたというのも、新たに学びたいという意識づけにもなりました。
将来の目標、次の目標を教えてください
子育てでブランクがあった分、今、一生懸命自分にプラスになることを身に付けている最中です。次は助成金申請や経理業務をしていく中で、もっと専門性のある資格にチャレンジしてみたいと思っています。
そして「柏木に任せれば大丈夫!」と言われるように、一つ一つの業務に真剣に向き合っていきたいです。
中小企業BANTO認定試験の合格を目指す方に一言お願いします
まず公式テキストを繰り返し読んでください。太字部分は必ず理解する、テキストの問題でうろ覚えの部分の復習をする、模擬問題・サンプル問題を確実に解く、この3つをやる事ができたら試験の合格もですが、自分の知識になります。
どの部門の方でも、業務の中で知識として役に立つので、この試験はオススメです!
VOICE #3企業として中小企業BANTO認定試験を導入
司法書士法人おおさか法務事務所は、大阪を中心に東京を含めた6拠点で活動する司法書士法人です。2022年1月の試験では8名が受験、7名の合格者を輩出されました。 同社の代表社員川原田 慶太さんと大村 新一郎さんにお話 を伺いました。
中小企業BANTO認定試験を導入して企業としてよかったことを教えてください
川原田さん:社内アンケートでは、各人が「数字について初めて学ぶ機会を持てて非常に面白かった」とか「中小企業オーナーの気持ちがわかったうえで今後は接することができるように思う」などの回答が多く、今後のマインドセットが前向きなものへと変わったことがよかったと思います。
学んでよかったことを教えてください。
大村さん:私自身が複数の金融機関で30年超、事業開発・企画・営業部門に従事していたことから、中小企業BANTOテキストの内容は、これまで従事してきた業務で関連していたもの、経験値として有しているものが多かったので改めて自己の知識を確認する良い機会となりました。
中小企業BANTO認定試験の合格者が目指してほしい将来の社内でのポジションなど がありましたら教えてください。
川原田さん:合格者の将来の社内ポジションというわけではありませんが、全社として法律という軸をもちつつも、全体最適の視点を常に忘れない実務家でありたいと思います。
中小企業BANTO認定試験の合格を目指す方に一言お願いします
大村さん:中小企業BANTO 認定試験を受験される方はさまざまなキャリアの方がいらっしゃると思います。
私のような金融機関の営業現場において、中小企業担当者としての営業実務経験がある方なら親近感を持って受験勉強に取り組めると思います。一方、そのような経験のない方の場合、聞きなれない初めての知識習得になる部分が多い方もいらっしゃることと思います。
しかしながら、中小企業BANTO認定試験はどのような業界の業務に従事している方であっても“中小企業を担当する”という共通の側面においては、全員が知っておくべき知識=知っていることで担当する中小企業のことをより深く知る術を身に付けることが出来るきっかけになることは間違いありません。
是非楽しんで試験に臨んでいただきたいですし、中小企業BANTOが幅広く認知され、普及し、その結果として日本の中小企業が活性化され、元気になることを切に願ってやみません。